ニトロプラス十周年記念作品装甲悪鬼村正

装甲悪鬼村正

装甲悪鬼村正

ブランド: ニトロプラス
定価: ¥8,800 (税込¥9,504)
発売日: 2009/11/27
メディア: DVD-ROM
ジャンル: スラッシュダークADV
JANコード: 4529790133027
原画: なまにくATK
シナリオ: 奈良原一鉄
音楽: ZIZZ STUDIO
アーティスト: 小野正利

「装甲悪鬼村正」(FullMetalDaemon MURAMASA OP)オープニングムービー - YouTube

出典:YouTube

「燃える」ロボゲー、装甲悪鬼村正。ダーク&スタイリッシュ。

ストーリー

IMG2 超能の鎧「劔冑(ツルギ)」を駆る戦士「武者」が戦場を席巻する世界。

非公式の警官を称する男・湊斗景明は、赤い劔冑「村正」を纏い、ある時は卑劣な連続殺人犯に、またある時は軍兵の暴虐に挑み、最強の武者たる己の力をもって打倒する。
だが決して、彼が正義を称することはない。
「鬼に逢うては鬼を斬り、仏に逢うては仏を斬る」
――劔冑との合身を果たす時に彼が口にする一句、それは過去を語り未来を予言する、真実の言葉なのである。
彼は殺すのだ。悪だけでなく、悪に虐げられていた善良な人々をも。
……これは驚くべきことであろうか? 否。
何故なら彼の劒冑の銘は勢洲右衛門尉村正。
呪われし「妖甲」、かつて大和全土を地獄に変えたことすらある、かの村正なのであるから。


物語の中心となる劒冑(つるぎ)

IMG3 ▼村正(むらまさ)
景明の操る劒冑。千子右衛門尉村正の銘を持つ。強大な出力と厚い甲鉄を誇る正統派であり、赤い蜘蛛の形態をとっ独立行動することもできる。
敵を一人斬れば味方も一人斬らねばならない、善悪相殺、愛憎相殺の呪いがかかった妖甲。陰義(しのぎ)は磁力制御。

▼正宗(まさむね)
相州五郎入道正宗。天下一名物と謳われる劒冑。余りの荘厳さのために神宝と崇められ、一度も使われることなく、数百年に渡って死蔵されている。

▼“贋作弓聖”バロウズ
“弓聖”テルを模して造られた贋作。本物と寸分違わず、性能も決して劣りはしないが……。

▼真改(しんかい)
井上真改。和泉守国貞とも云う。
大坂正宗と謳われた名作。朝廷に献上を許され、一度はその倉に置かれた程の逸品である。
百足の独立形態を有する。陰義(しのぎ)は液体操作。

▼八八式(はちはちしき)/九〇式(きゅうまるしき)/九四式(きゅうよんしき)
六波羅幕府が制式採用している数打劒冑。刀剣に加え、銃火器の装備を持つ。数字は開発年代を表しており、九四式が最新型である。

一子貫徹。装甲悪鬼村正のおススメポイント!

ダークな雰囲気に和風な要素を合わせ、更にそこにロボットもの要素をぶちこんだという凄まじい作品です。
一見、ごった煮風に見えるかもしれませんがライターと開発陣の高い技量のおかげでそうはならず、1本気のあるストーリーに仕上がっています。
もちろん女の子はカワイイですし、燃えにも萌えにも使える良作品というわけですね!

あらすじは、悪人を一人斬ったら善人も一人斬らねばならない【善悪相殺】を掲げる「妖甲村正」を享けた主人公湊斗景明が、殺戮の使い手となってしまった妹湊斗光を誅するお話です.湊斗景明の武人としての苦悩や妹への思いに哀切し、終盤においては、これまでの章で知ってしまった登場人物たちの信条の逞しさや消えゆく儚さに圧倒されました.事ここに及ぶ構成力の巧さに暗黒大河の銘に偽りなしと唸る‥そんな作品だなと思っています.
こう聞けば苦手な人はゲンナリしそうですが、実際にやってみるとマジでこの世界観にのめり込む。

ゲームを始めると『この後は……この後はいったいどうなるってんだ!!』と夢中になり、気が付けば数時間経過

なんてことがザラにあるくらい本気で熱中させられます。

 

 

今回はヒロインごとにストーリー分岐する形式を採用してあり、この手のものは大抵一つ二つは無くてもいいような

やっつけルートがあったりするんですが、この村正に関して言えばそれすらも皆無。ハズレがないどころか、一つ一つの

ルートが質・量共に一本のゲームとして売りに出していいレベルの完成度を誇っています。
この圧倒的な世界観と設定をどう説明したものか…!
ほんのりとファンタジー入った架空戦記(GHQなどが出てくる)、パワードスーツものです。
相棒となる劔冑(つるぎと読む)が特徴的で、有名な刀剣を元にしてキャラデザされているのですが、
これが実に多種多様で、固有スキルを駆使してのバトルが熱い。

装甲悪鬼村正を支えるキャラクターたち

湊斗 景明 (みなと かげあき) CV:石川ゆうすけ

湊斗 景明 (みなと かげあき) CV:石川ゆうすけ

物語の主人公。陰鬱な風貌の青年。
殺戮者『銀星号』を追って関東各地を徘徊し、その過程で奇怪な殺人を行う。

村正 (むらまさ) CV:須本綾奈

村正 (むらまさ) CV:須本綾奈

景明の操る劒冑。千子右衛門尉村正の銘を持つ。
強大な出力と厚い甲鉄を誇る正統派であり、赤い蜘蛛の形態をとって独立行動することもできる。
鋼鉄の体に相応しく冷淡な性格。

綾弥 一条 (あやね いちじょう) CV:海原エレナ

綾弥 一条 (あやね いちじょう) CV:海原エレナ

鎌倉市内に住む学生。
正義感が異常なほど強く、非道を行う者には力の及ぶ限り挑もうとする。
景明と出会った当初は、臆病者と思って軽蔑するが……

大鳥 香奈枝 (おおとり かなえ) CV:吉川華生

大鳥 香奈枝 (おおとり かなえ) CV:吉川華生

流麗な長身を持つ女性。
大和の名族大鳥家の娘だが、現在はGHQに所属している。
とある任務の最中に景明と出会い、以後彼に好意を示して何それとなく近付く。
コントラバスの演奏が趣味。

足利 茶々丸 (あしかが ちゃちゃまる) CV:金田まひる

足利 茶々丸 (あしかが ちゃちゃまる) CV:金田まひる

大将領足利護氏に仕える四人の公方(将軍)の一人、堀越公方。
明るく人懐っこい少女だが、年齢に相応しくないその地位は、実の父親を殺して奪い取ったものである。
ある目的を持って景明に接近する。

永倉 さよ (ながくら さよ) CV:千代鈴

永倉 さよ (ながくら さよ) CV:千代鈴

香奈枝のお付のばあや。
忠実に使えるが、しばしば毒舌も叩く。

新田 雄飛 (にった ゆうひ) CV:葵海人

新田 雄飛 (にった ゆうひ) CV:葵海人

第一編の中心的人物。
背は小さいが気は大きい少年。友達思いで感情的。
早くに両親を亡くしたため、遠縁の来栖野家に養われている。
行方不明になったリツを探し、小夏、忠保と一緒に鎌倉の町を駆け回る。

来栖野 小夏 (くるすの こなつ) CV:まきいづみ

来栖野 小夏 (くるすの こなつ) CV:まきいづみ

来栖野家の一人娘。
怒りっぽくて手が早く、雄飛と忠保に対するツッコミも厳しい。
担任の鈴川に憧れを抱いている。

稲城 忠保 (いなぎ ただやす) CV:竹田いづも

稲城 忠保 (いなぎ ただやす) CV:竹田いづも

雄飛の親友。
学業優秀、スポーツ万能
実家は富裕で将来夢は装甲騎手(アーマーレーサー)という絵に描いたような完璧人間だが、頭のネジはどこか緩んでいる。

鈴川 令法 (すずかわ りょうぶ) CV:相馬ユウタ

鈴川 令法 (すずかわ りょうぶ) CV:相馬ユウタ

青年教師。雄飛たちの担任。
妻子を失った過去のためかやや陰があるが、学生には親身であり人気が高い。
妻子を失う遠因となった六波羅に対しては深い敵意を抱き、受け持ちの歴史講義ではしばしばそれが噴出する。

飾馬 律 (かざま りつ)

飾馬 律 (かざま りつ)

雄飛の友人。通称リツ。
軽い性格の遊び人だが、奇妙に律儀なところもある。
ある日、唐突に姿を眩ます。

警察署長 CV:祭大!

警察署長 CV:祭大!

鎌倉警察署の署長。
舞殿宮と繋がり、相談役を務める

雪車町 一蔵 (そりまちいちぞう) CV:氷河流

雪車町 一蔵 (そりまちいちぞう) CV:氷河流

六波羅御雇の暴力団、野木山組の食客。
病的な容貌を晒し、痩せた体を猫背に丸めて見上げるような目付きをしながら、常に卑屈な口調で話す。
持ち歩く杖は刃が隠された仕込み杖。

主人公の愛機

主人公の愛機

この3Dでレンタリングされた圧力。
陰鬱な雰囲気の中で輝く、鋼の重々しさを感じられると思います。
これが所狭しと動きまわるわけですね!

糸目おねえさんはいいものだ……

糸目おねえさんはいいものだ……

糸目キャラは表情がわかりづらいという欠点があるのですが、原画さんのおかげでしっかり羞恥心が見て取れてよいと思います!
胸のむにゅっっとした質感が素晴らしいですよね。

装甲悪鬼村正の感想&レビューまとめ!

頻出ではありますが、この作品ほど「善悪」について容赦なく、生々しく描いた作品は中々なく、凄まじいメッセージ性があります



感動(衝撃)だけでなく、ストーリーの引き込みも相当です。





ロボット(正確にはそのような物)を操るバトルものであり、いろんな人物の策略なども交錯し、目が離せない展開が続きます。





ボリュームは60時間以上はあると思いますが、その引き込み度故にあまり長く感じませんでした。





そして、重すぎる話であるのに、なぜか笑いの要素も中々、というかかなりあります、しかもかなり面白い。





また、舞台も架空の鎌倉時代(たぶん)というとても独特な舞台で、他ではあまりない雰囲気、世界観もかなり魅力的。
さてさて、ニトロ+お得意の戦闘もの長編ですが読み応えもあり、面白かったとは思いますが
主人公のあり方、物語のバックボーンが非常暗いため、シナリオの進行も陰鬱としてるのが特徴
爽快感がなかったのもこの辺を引きずりすぎているような気がします
場面場面ではコミカルな演出と描写がでてきたり、村正が妖刀とは思えない天然萌えキャラということもあって、常に暗い雰囲気ではないのですが
若干それがういちゃっている気がしないでもない、バランスって難しい
エロゲ界が誇る、傑作大長編の一つ。
2009年の有名作品なので、エロゲオタなら凡その方がプレイ済みでしょうが、
エロゲを普段やっていなくてもこれなら楽しめるだろう、といえるクオリティです。
これだけのエンタメにはそうそう出会えません。是非どうぞ。

装甲悪鬼村正は、熱い哲学を思案するゲームだ!

装甲悪鬼村正は、ストーリー全般を通じて善悪という哲学を描ききっています。
善とは何か?悪とは何か?そういうことを、作品全般を通じて提起し続けています。
そこにロボット要素をぶち込んだものですから、まさに「戦う哲学」。
ひたすら哲学を考えさられる作品ですね!
その考えることが心地よい。
熱く、重々しいストーリー展開が続く当作品ですが、女の子はカワイイので、萌えたい人にも燃えたい人にもおススメしたいですね!

\SNSでシェア♂しよう/

  • tweet
  • FacebookShare

関連するまとめ

エロゲソング界のレジェンド「佐藤ひろ美」引退していた

多くのエロゲソングにも携わった「佐藤ひろ美」が、昨年2016年いっぱいをもぅって引退した。 彼女が携わったエ…

chanebi / 6262 view

【名作エロゲ】全員武士娘!!2009年度萌えゲーアワード大賞部門銀賞を受賞エロゲ『真…

名作エロゲ紹介。今回は『真剣で私に恋しなさい!』。 2009年度萌えゲーアワード大賞部門銀賞を受賞したエロゲ…

Campus / 6998 view

【エロゲ】BasiLの「それは舞い散る桜のように」は王雀孫や西又葵などがNavel創…

このエロゲ―、「それは舞い散る桜のように」通称「それ散る」はNavelの西又葵や王雀孫がBasiLにいた時代…

hanabisi / 4430 view

女の子の服を××できる「DEAD OR ALIVE Xtreme3」の神アイテムが登…

世界中にファンの多い人気ゲーム「デッド オア アライブ シリーズ」の最新作「DEAD OR ALIVE Xt…

chanebi / 5478 view

NTRという言葉はまだなかった20世紀のエロゲ。『闘神都市2』まとめ

ランスシリーズとともにアリスソフトを18禁ゲームのトップブランドに引き上げたエロゲー史に残る大名作。なんと、…

ootuya / 13346 view

その他おすすめの記事